ANNORMAL

世田谷文学館にて開催中の安野モヨコ展に行ってきました。

いくちゃんと、ともちゃんと。



安野モヨコ展に行きたいの〜と誘って、行こう行こう!と二つ返事で一緒に行ってくれる友達が、周りに2人もいるってすばらしい。そういう40代を送れてるってことが幸せだ。

若かりし頃、いくちゃんは服飾を専門に学びつつバンギャをやってたらしい。ともちゃんはおしゃれカーストの上の方の三角に入るルーズソックス女子高生だったと思う。私はまんがオタク気味の文学少女だった。

この3人が全員安野モヨコを好んで読んでいたってところに、安野作品の凄さがある・・・。



入っていきなり、序盤でこんな金言に迎えられる。どの時期のどの作品もそうだけど、バシッと決まる名言に満ちていて、いつでもちょうど刺さるのだ。一緒に年をとってきたんだなと思う。

「鼻下長紳士回顧録」はフィールヤングの連載でずっと読んできたけど、こうやって大きなパネルで見ると迫力あるなあ。

先生は人生の辛酸を舐め、鋭敏な感性でその都度いろんな事を感じ取り、作品に落とし込んできたのだろうか。



代表作の一番最初に来るのって、やっぱり「ハッピー・マニア」なのかな。

全巻持っていたけれど、たぶん前の引越しのタイミングで手放してしまったと思う。

いま、またフィールヤングで続編が連載されている。40代になったカヨコは、タカハシが他の女に恋してしまい、また愛を探す流浪の身となっているのだけど、ちょっと身につまされてしまう。

あんなにフラフラしていたカヨコなのに、結婚生活が始まってすぐのどこかの時点で、「安心して暮らしていける一生のパートナー」と引き換えに、自由に恋する心を捨てたのだ。

姑に離婚しないよう説得されるくだりで、ずっと専業主婦できてろくな仕事もしてこなかったんだから、この先食べていけないし、現実と折り合いをつけて我慢しろと言われる。コミカルなテニスのラリーで表現されてはいたが、ちょっと死にたくなるくらい堪える場面だった!(笑)



しかし、フラフラしていた自由なカヨコを籠に入れておいて、体力も若さも失いつつあるくらいのところで、本気の恋をしたから別れてくれってタカハシめ。マジでクソだな!しねばいいのに!とヒソヒソ声で言い合ってしまった(展示内では私語はお控えください)。

解き放たれたカヨコの今後の活躍を楽しみに、来月もフィーヤン買います。


さて、我々3人ともが連載で読んでいた(であろう)この作品・・



ジェリメリ。これ、キューティーに連載されてたんですよね。私は正直ファッション誌にはあんまり興味なかったけど、これを読みたいがために読んでいた。途中マンガのとこだけが独立してキューティーコミックって雑誌になったんだけど、それからはずっとそっちを買ったな(笑)

似たような方向性の、ジッパーコミックも買っていた。

いい雑誌だった・・(遠い目)

このモモ、男の子なんだけど超可愛くて、この回読んだときの事もちゃんと覚えてる。すごい好きだったな。この哲学にしたがって買い物したいものだ・・・(全お買い物ブロガーにそう思っていてほしいが、そこまで言っちゃうと押し付けだな。よくない)


ここで、鼻下長名言シリーズその2。


このコーナーはよかったなあ。

懐かしの名作もあれこれ・・・



左が、別フレに連載されてた「TRUMPS!」。これは本当に初期かも。主人公のイチがすごいかっこよくて、かわいいの。ショートヘアでキリッとしてて、いわゆる少女マンガの王道ヒロインではないところが大好きだった(そんで、左端のロングヘアの美人は男の子)。

右の「バッファロー5人娘」は、たしか大学に入った頃に連載してたと思うんだけど、結末がどうだか覚えていなくて。今回初めて知ったんだけど、2010年代になって単行本化されるまで未完だったらしい。女の子が娼館から逃げ出すところから始まる話。

とにかくかっこいい。女であることの窮屈さから逃げ出すのもかっこいいし、女であることを最大限利用してしたたかに生きるのもかっこいい。


本当にデビューしてからずっと好きだったな。ただ、今回の展示を見て改めて気づいたんだけど、「花とみつばち」「働きマン」の2作は青年誌連載だったからか一切読んでない。ドラマも見てない。あと「シュガシュガルーン」は、なかよし連載当時もう社会人だったからか読めていない。


安野作品には、美しい女がたくさん出てくる。



美人画の数々。「おリサがいるよ」といくちゃんが教えてくれました。



さっきあげた未読作品の中から、今読んでみるならシュガシュガルーンだな。アイテムとか超かわいいし。

無理してでも行ってよかった。


ロビーには、パネルが。



借景!



いくちゃんとカヨコ。カワイイ〜。

いくちゃん、このパネルと同じサイズだなんてかなり細いよな。

で、売店でいくちゃんが図録買ったから、私も当然欲しくなって買っちゃった。


いくちゃんも、ともちゃんも、何も言わなくてもちゃーんと、安野モヨコ展にふさわしいおしゃれをして来た。そんで、終わってから新宿に行って、ティムホーワンで美味しい点心をちょっとずついろいろ頼んで、ニュウマンで秋物を見た。




楽しい一日でした。この、メロンパンに角煮入ったやつめっちゃうまかったです。

ティムホーワンは3の倍数の人数で行くのがオススメです。だいたい3個入りだから。でも、遠慮のかたまりが出現したり、安野モヨコ作品ばりにコミカルな(?)血みどろの奪い合いシーンが発生したりするのを楽しめる間柄なら、3の倍数でなくても問題ありません。

あと、トイレには台湾の歌謡曲が流れています。これが、急にクセが強い!(笑)気になって出すもんが出せない人もいるかも。あはは。


よいイベントでした。




脳内の押しピンはまた今度。先週、深夜にtfmで信ちゃんとヒャダインのラジオ聞いてたんだけど、ヒャッ君の「40にもなって自分の話を延々とするのすごいと思う」という嫌味がハートにぐっさり刺さったのよね。・・・けっこういると思うけどね。

まあ、ちょっとした反省期間ですよ。うわ!後味悪い終わり方!!(爆笑)

3コメント

  • 1000 / 1000

  • IKUPOM

    2020.09.20 06:14

    楽しかったねーー!おいしかったしね!角煮入りのメロンパンはまた食べたいー♡あのあと、鼻下長買いました!!やっぱり絵も好きだし話というか言葉選びが好きだわ〜〜ジェリーインザメリーゴーランドのモモのお買い物のところもホント好き!理想はそうだし、全お買い物ブロガーの背中か腕に彫ってやりたい気持ちよ…!過激派!! それにしても、入口のところの無防備な私の立ち姿が、非常に猿からヒトへの進化の途中みたいで……モモのようにしゃんっとしなきゃ…と思いました……!
  • yuki*

    2020.09.14 10:24

    @tomo♪あはは。だってコーデ写真撮ってないもん。また同じ服着たら載せます・・(笑)角煮メロンパンは、あの大きさだからまあいいけど、だいぶ危険な味よね。おいしかったあ・・・・!また食べたい。テイクアウトしてお外でも食べたい。また行こう。
  • tomo♪

    2020.09.14 06:32

    楽しいお出かけだったねー! 安野モヨコ、やっぱいいわ♡ ゆきちゃんのコーデも可愛かったのに、なぜ載せないんだーーー!! 角煮入りのメロンパン、また食べたいなー。 なんか中毒性ある美味さだった!!! そして、ひゃっくんめ! 余計なことを!!!爆