深まる秋

まだまだ引越しの荷物は片付かないけども、じょじょに生活の方は通常営業に戻りつつあります。

しかし先週末、東林間のund.RAUMさんのイベントへさっちゃんなおちゃん(旅草さん)に会いたくて行ったら、さすがに今回はこれないと思ってた〜!とさっちゃんに驚かれた。たはは。。

基本私の周りは、大量の箱をほったらかしにして出かけることなどできないような、ちゃんとした人ばかりなのだ。みんな美しい日々を送っている。そういう人から何かのエネルギーをもらいたいと思うから催しの際にはつい出かけてしまうのだが、残念ながらそればかりでは、大量の箱は消えてはゆかない・・。

そのあと、平日にはそれなりに頑張った。段ボール箱がある状態に慣れてしまうと、途端にいろんなスピードが遅くなるので注意が必要だ。


またさっちゃんの吊るしものをふやした。

ばらの実のスワッグは、どんなふうに乾くのかな。たのしみだなあ。おりさ様に絶対ニャンされない、風通しの良さそうなところにつるしたよ。  

引っ越したらこの窓にアテネの朝を吊るしたいと思って待ち構えているのだが、いっこうに入荷しない。先週は11月入荷予定と書いてあったのに、今日見たらしれっと12月に延びてるじゃないの。どうなるのかな、今後。生産停止してないことを祈るしかないか。

でも、今度の家は大きな教会が近くにいくつかあるので、土日にわりと大きめの鐘の音が聞こえる。結婚式とかをする人が多いのかもしれない。「アテネの朝」ではなく「横浜の土日」だな。



(ちなみにこの店、セレクトは大好きだけど、メルマガ等から漂ってくるにおいが昔からあまり好きではない。まあ、ファンも多そうだからあまり言わない方がいいよな・・)


そして、旅草さんのハーブティーをちゃんと毎晩(ほぼ)真面目に飲んでいる。



のみやすくておいしいです。いいにおいがする!

そして、やはり寝つきは格段に良くなった気がする。深夜ラジオはきけなくなるけど、タイムフリーで昼間きけばいいのだ。大量の箱を開けて中身をしまうには、体がすこやかでないといけないからな。ありがたい。



厨房でわれわれの注文したコーヒーを淹れてくれているなおちゃんと、中を気にするさっちゃん(笑)



ともちゃんはりんごのヴィクトリアケーキ、わたしは栗のシフォンケーキをいただきました。めっちゃ美味しかったです。外は冷たい雨が降っていたけど、お菓子はおいしくコーヒーはあたたかくて、しずかで最高でした。

この日、ともちゃんは新しいお洋服をお召しになってました。なで肩の人が着ると超可愛い、ニットのベスト!いいなあ。生まれ変わったら、私もなで肩子になりたい。


お店を後にして、いつもなら駅前の団子屋で息子氏にお土産を買うんだけど、台風だから休んでた・・。またのお楽しみということで。

お昼はオールドヒッコリーで食べました。良心的な価格の、ちゃんとおいしいピザ屋です。わたしが町田で免許を取った頃からある。でも行くようになったのはここ3〜4年くらいの方だけど。



ポルチーニのピザは季節限定らしい。きのこがじゅわっとして、うまい。

そんで寒かったから、グラタンも頼んだ。



こういうお店が近所にもあってほしい。でもない。

子どもも大人も、お酒を飲んでも飲めなくても、誰でも入っていい感じで、ちゃんと掃除してあって、値段がそんなに高くなくて、店員さんが自然なコミュニケーションをとってくる、ちゃんと普通においしいお店。それが私の5つ星。



・・・・・・・


*今週の押しピン*

脳内の壁に刺さった瑣末な話題やささやかな出来事についてのメモです。  


・ニューモと光の話

引越し前、9月後半の連休くらいから、とにかくひたすら家の中のものを箱に詰めまくった。不用品は処分しながら、いると思うものだけを選別して詰める作業。長い時間やってるとしんどくて、だんだんハイになってくる。

ずっとテレビをつけて、見ながら旦那さんとときどき会話しながら作業していたのだけど、平日の昼間には通販のインフォマーシャルみたいなやつが本当によく入るのだな。そんで、ある時間帯になると毎回はじまる、クセの強いCMがあるわけです。夢グループの卵の上に座る無重力クッションと、育毛剤のニューモ。これが2トップ。

疲れて黙々と会話もなく作業する時間が続いても、この謎CMが始まるとつい見いってしまい、お互い口を開いてしまう。

「ひよこの成分と髪の成分が同じという話から、なんでひよこが孵るエネルギーを使って毛が生えるということになるの・・!?!?」

「さあ、ようわからん。それよりぼくは、あのモの字が気になる。明らかに毛という漢字を意識しているような

「それはまちがいないな」

あの頃、このCMが始まると、我が家のトレンドワード一位はニューモになってしまっていた。

さて、そうやって迎えた引越しである。水道の開閉栓、電気ガスの契約、テレビのアンテナ設置、新しい家電の注文・・単純だけどややもすると忘れそうな手続きを色々と順番にこなし、最後にインターネットの開通工事の話になった。

「ニューモ光の人、いつくるの」

「ニューモの人は・・・いや違う。それはひよこの力で毛が生えるやつや」

「えっ」

「光回線はNURO。ニューロひかり。ニューモじゃない」

引越しって疲れるわよね。という話でした。

ちなみにNURO光の人からはいっこうに連絡がこない。いつになったら開通するんだ!

とりあえずRakuten Miniにつないでやり過ごしているが、息子氏が使い放題に動画やゲームに使っているせいで、ついに低速になってしまった。息子氏め。


・カラス包囲網の話

キッチンの大窓から見えるいろんなおうちの中に、とても風情があるのが一軒ある。いかにも山手の家という感じの白い年季の入った平屋で、ちょろちょろとみどりの蔦が這っていて、すてきな煙突がある。

冬になったら、ちゃんとサンタさんが来そうな感じだ。

でも、けっこうカラスもいる。

というか、その日はその家だけが、カラスにピンポイントで狙われている感じがしたのだ。屋根の5箇所くらいに一羽ずつ散らばる形でカラスがとまっていて、どうもその家を包囲している感じ。

庭になにか置いてあるのかもしれないが、いくらなんでもこんなにチームワークを組んでまで狙うなんて・・!と驚いたので、これは見せねばなるまいと思い、リビングで仕事をしている旦那さんを呼んだ。ご近所の一大事だ(まだ何のお付き合いもないが)。

すると、まさにその時である。カラス達のうち2匹が、そこにあった何か大きな袋のようなものを狙い、舞い降りようとした!!

焦った私の口からとっさに出たのは、なぜかカラスの鳴き真似だった。「カアー!」と。自分で言うのもなんだが、わりと似ていたと思う(似ていたからかどうかは知らんが、カラスが1匹どこかへ飛んで行った)。

すると、旦那さんが顔をしかめて「やめなさい、越してきたばかりなのにご近所に変人だと思われる」という。「でも、明らかに何か荒らそうとしてたよ。あのままほっといたら惨事よ」

私は、夫に変人扱いされたことに憤慨し、じゃあもうほっとこうと思って窓を離れた。

数十秒後、後ろからピュルピュルと小鳥の鳴き声が聞こえた。

えっ、と驚き、振り向くとそこには小鳥の鳴き真似をする旦那さんが・・・。

ではなく、バードコールを回して鳴らしていたのでした。どっちが変人だという話である。小鳥で戦いを挑んでも勝てんだろうに。

結局、カラスはそのまま屋根にしばらく止まっていました。袋がどうなったかまでは見えないし、あんまり見てても悪いと思ったのでやめた。

我が家も、外にものを置かないように気をつけなければ。


・夢のハーゲンダッツの話

息子氏の友達が入院したのは、夏前のことだったらしい。

元気も頭もいい素直な可愛い子で、3歳くらいから知っていて、学校や駅前ですれ違うと「ハルのママだ!」と言ってニヤッとして手を振ってくれる。男女問わず、皆に大人気ボーイなのだ。

息子氏と一緒に入園し、こないだ一緒に中学に入学したところだ。が、夏休みに連絡が来て、頭の大きな手術をしたという。助かるにはこの後まだ2回開頭しないといけないと聞き、みんな心を痛め、いそいで寄せ書きを用意することになった。

息子氏も私も書いた。キリスト教徒でもないのに、幼稚園のマリア像にお祈りしに行ったりもした。そして、出来上がった寄せ書きを、直接病院に持って行っていいということになった。

面会させてもらう日の少し前の暑くて寝苦しかった夜、なぜかものすごくリアルな夢を見た。元気になった彼が、病室でハーゲンダッツのアイスのふたを自分で開けて、おいしそうに食べているという夢だった。

予断を許さないような状態だと聞いていたのだけども、夢に出てきた彼にはなんだか生命力があって、これは正夢かもしれないという気持ちに突然なった。ので、そんな日がいつくるかはわからないけれど、その日が来たら、ハーゲンダッツをたくさん持ってお見舞いに行こうと決めていたのだ。
そして、その日がついにやって来た。もう肌寒い季節になったけれど。10個全部違う種類のハーゲンダッツを買い、保冷袋にたくさんドライアイスを詰めてもらい、息子氏と友達を車に乗せて、病院に出かけた。

中学生男子が5人もお見舞いにそろっていたので、面会と飲食ができる広場のようなスペースは、とても賑やかだった。病人を囲んで、みんなでアイスを食べていた。私の見た夢よりも人数が多くて賑やかで幸せそうで、本当によかったなと思った。

病人は、病人のはずなのにアイスを3つも食べて、ママに止められていた。でもそのあと、ちゃんと夕飯も食べて、落ち着いてねむったらしい。

めったにない、素晴らしい日曜日の風景だった。


・みくりとゆりちゃんに会いそこねた話

病院にガッキーと石田ゆり子が来てるよ、とお見舞いに行く前にママから連絡をもらっていた。それは、逃げ恥で百合ちゃんが入院するシーンを撮っているのかな、と推測。まじかー!

そんなことに遭遇するなんて滅多にないもんだから、もちろんお見舞いに来た中学生男子たちは、車椅子を押して別の階まで見物に行ってしまった。そして、帰りは歩きたがる病人と肩を組んで支えて、ニコニコしてわいわいと戻ってきた。

ガッキー可愛かったかい、と聞いたら、ひとりが「あんまよく見えなかったけど、音声さんが超可愛かったんだよう!」と興奮し、誰かに「お前ちょっと特殊だな」と言われていた・・。息子氏はあまり興味がない様子だった。

その、賑やかな男子たちがテーブルに並んでくだらないことを延々と話している様子もふくめて、なんだかとっても幸せな、いいものを見ている気持ちになった。

そして、幸せな気持ちのまま、帰り際までそのことを忘れていたので、結局わたしはガッキーにもゆりちゃんにも会えなかった。完全にうっかりしていた。

でも、まあ別にいいかと思った。そんな日曜日でした。


新春の逃げ恥スペシャルドラマを見たら、きっとこの日のことを思い出すんだろうな。

その日までに、彼がもっと回復して、もっともっと元気になっていますように。



2コメント

  • 1000 / 1000

  • yuki*

    2020.10.18 15:57

    @shinobeeしのぶさん!わたしが良い子なんじゃなくて、こどもたちが良い子たちだったんですよ〜。温室育ちなのかな・・(笑)優しいいい子たちなのです。みんなで祈って願って、命が助かって本当に良かった。新春のことを言うと鬼が笑そうだけど、来年はいい年になってほしいですね。本当に。
  • shinobee

    2020.10.17 10:10

    yukiちゃんはほんとに良い子だ。きっとこれを読んだみんな、新春ドラマスペシャルを見ながらこの時の光景を思い浮かべて暖かな気持ちになるだろうな。お友達も元気になって新しい年を迎えていますように。