旅の余韻

さて、ほろ酔い加減で帰りの新幹線に乗り込むわれわれ。

別れの際にずっと手を振ってくれるちろちゃんに、

「気をつけて帰るんだよう！家族みんな元気でね！もし戦争やらがきたらすぐ逃げるんだよう！！（←多分心のどこかでずっと気に病んでたことだと思う、それが最後の最後で出てしまった）」

とか、言ってる間に涙がちょちょぎれてきたので（酔ってるな・・・）、あーあ、ウェットにならずカラッと別れたかったのになあ・・と反省しつつ、新幹線のホームへ。

無事席を探し当てて、お土産で膨らんだ荷物を上の棚に載せて、着席してひと息。ああ、ちゃんと乗れてよかった。やはり、ぜったい列車を逃すわけにいかないという心配は、いつも頭の片隅にあったのだ・・。

行きと違ってプレッシャーでゲロ吐きそうとは言わないけれど、まあハイリキレモンとえのき天のせいで、ちょっと前まで吐きそうだったよね。別の意味で。たはは。

さて、話は行きの新幹線の車内に戻る。

タラコおにぎりにコーヒーは合わない・・などという隣で、ピーナッツサンドを食べるともちゃん。そこで飲み合わせ食べ合わせの話になったのだが、ともちゃんはあまり気にしないという。

曰く、「ビールは苦いからコーヒーの代わりになる。ので、ケーキ食べながら飲める、全然大丈夫。ビールと甘いものの組み合わせしょっちゅうある」とのこと。

・・・まさか、本当に帰りの新幹線でやると思わなかったよね〜〜〜！！

がさごそと箱を開け、ぱかっと開けると

ジャーン。

いや、私は麦茶持ってたからそれ飲んだけどね。もはや酒は無理と思った。

こちら、グランヴァニーユさんのいちごタルト。どうしても食べたかったもんで、桜見る前に注文して取り置いといてもらって、お蕎麦の前に取りに行ったの。

保冷剤入れてもらったし、この日寒かったし、ちょっと上のクリームがだれたみたいで紙の飾り落ちてたけど（もう一度載せた）概ね大丈夫だった。美味しかったー！！

で、ともちゃんの箱からは、ピスタチオのケーキが登場。まこちゃんは生菓子は買わず。

自分まだちょっと胃がアレだったんだけど、もうこのタイミングで食べないと、ダメになっちゃうので・・ともちゃんと同じタイミングでいただくことに。

私は麦茶を、ともちゃんはキヨスクで買ったアサヒスーパードライの生ジョッキ缶（本日４杯目）をおもむろにプシュッと開け・・・たところで、事件発生。

あわあわあわあわあわあわあわあわ！！

あれよあれよと盛り上がる白いあわ。キャ！あふれちゃう！となって、急いで口をあわに持っていくともちゃん。あれっ飲めない。

マスクーーーーーーーーーーーーーーー！！

ギャーッ！外して！！

急いで外してあわを啜ったけれども、あの、新幹線のトレーの、飲み物の形にまーるく凹んでるところ。あそこが、きれ〜いにビールでいっぱいになった（笑）

もう黄色いキラキラの泉。ちょっと美しいくらい。

まさかそこに口をつけるわけにもいかない（息子氏ならうっかりやってしまうかもしれん・・）。とっさに、あっそうだあれがあった！と思い出したので、急ぎ上の棚からさっき買った551豚まんの袋を下ろし、つけてもらったお手拭きを取り出したのであった。

黄金色の美しき炭酸泉はあっけなく消え去った。

そこから無事、ともちゃんはビールをおともにケーキを味わったのでした。（あれっ、実際どうだったの。私だったら動揺で味がよくわからなくなったかもしれん）

ラスト、ともちゃん４杯目にして、美しいオチがついた京都旅だったのでした。

おしまい！

・・・・・・・・・

＊京都旅の押しピン＊

脳内の壁に刺さった瑣末な話題やささやかな出来事についてのメモです。

・当日の服の話

ここを見ている人にはきっと、コアな100人隊ファンだった方もいらっしゃるであろう。というわけで、卒業後、40代に差し掛かった元隊員さんたちのすてきなファッションチェックを・・（自分のことは完全に棚に上げている）。

花冷え時のコーディネイトって、実は難易度が高いと思うのだ。

まこちゃんは、オールドマンズテーラーのワイルドベリー柄ワンピースかな。春らしいグレイッシュホワイト色のスプリングコートをお召しでした。靴とバッグを黒で統一。裾からチラチラのぞく花柄可愛いね！

小柄なまこちゃんが持つと、HAYスーザンベルのMサイズが大きく見える・・！

ともちゃんは、ヌキテパの定番ティアードマキシ。落ち着いた濃いピンク色ワンピに、おしゃれママンから借りた桜色のコートを羽織って、まさに花咲ける都にぴったり。足元は、明るい色のフラットシューズを履いてました。履き口にギャザーが入ってて歩きやすそう。

みえちゃんはマッキントッシュの短めトレンチコート。に、薄茶色のスラックスを履き、トップスは見えないけれど、カーキブラウンっぽい落ち着いた色のリバティブラウスをあわせておられました。mimiの黒いミニショルダーに、ピンク色のポンポンストールはmattaかな？

この時は巻いてないけど、まこちゃんのストールも、綺麗な桃色のストールでした。春は可愛い色を入れたくなるものかもしれん。

ちろちゃんは、現役隊員時代からずっとぶれないな！！でも、ちゃんと旬の感じにちょっとずつ更新してるところが素敵よ。マリメッコのボーダー可愛かったなあ。

真っ青なパンツに、バイカラーのマウンテンパーカはノースフェイスでしょうか。グレゴリーのサコッシュ、あんな黄色い可愛いラベルのやつ見たことないぞ。真っ白なスニーカーに清潔感あり。出会った頃からずっと、モノトーンに黄色や青のイメージあるわ。

えっわたし？

私のことはまあ、いいではないですか。

・・・・・・・・。

今さっき、ともちゃんから写真が送られてきた。チッしょうがねえな・・

あんまり代わり映えしません。あっそうだ、美容院で前の日に、初めての白髪染めをしたのだった。これまではマニキュアだったの。今のところそう傷んでる気配もなく、よかった。

バッグはマルニマーケットの網戸のやつ。

完全に不審者（笑）

この日、寒かったんですよ・・・。

何着るかすごい迷ったんやけど、まずアウターの選択肢が２種類しかなかった。ノークのベージュ色のトレンチコートと、これ。去年買ったユニクロセオリーのブロックテックコート・・。

そんで、アウターが黒なんで、中は明るめにしようと思い、これも去年買った、プラージュのローンフレアワンピースにしました。

今年も同形の色違いが出てます↓

しばらくぶりに見たら在庫がなくなっているな。身頃がストンとしていて着やすいです。

・おみやげの話

まずは定番のこちら・・

なんで京都で大阪の豚まんを？とお思いでしょうが、関西に行ったらいつだって買って帰りたいんですよ。だってめっちゃ美味しいのにホンマ関東で手に入らへんやもん。

こちらも定番

赤福。息子氏の食いつきがすごかった。なめらかなこしあんに、もっちもっちのもち。

もっちもちといえば

たまらん食感の阿闍梨餅。あー美味しい。赤福よりちょっと賞味期限が長いのよね！

京漬物２種。壬生菜の方がすぐ食べなあかん。しば漬けは夏までもつらしい。多分どっちもすぐ食べちゃうけどさ。うちの旦那さんは、壬生菜漬けが大好きなのだ。

それからそれから、ちろちゃんにもらったもの・・・

うずら卵パックサイズの箱に、 ちいちゃいイースターエッグチョコがいっぱい詰まったやつと、オレオのブラウニーチョコらしきもの・・・。グーグル翻訳で読み込んだのは、このうずらパックだったのでした。

よく見ると緑の卵なんか喋ってるけど、多分これは味の種類説明かな。

開けてみたら、わたしのラッキーカラーが２個入っていた（笑）もちろん最初にオレンジをあけて食べた。謎の塩味のクランチが入ってて、まったりとして旨かった。

ちろちゃん、ごちそうさまです。

・色とりどりで思い出した話

今このパッケージを見て思い出したのだが、旅行記の初回で、行きの新幹線内でバーバピカリやバーバズーの話をしたと書きましたよね。うん、書いた書いた。なんか、確かそのちょっと前の日に、ともちゃんがバーバララに似てるという話をしてたんですよ。

体ピンクじゃなくて緑だし、ともちゃんは楽器はできないけれど、あの家族の中でどれに似てるかというと、おしゃれなバーバベルじゃなくて、いつも楽しげなバーバララ寄りだなあ！って。なんか生き物に優しそうだし（ベルは毛の生えた動物が苦手なのだ）。

そしたらともちゃんが、ゆきちゃんはリブだね、体オレンジだし！っていうので、メガネかけてないけどな！って返したんだった。で、それを踏まえ、まこちゃんは？という話に。

まこちゃんは先生だからピカリかな、でも動物が好きだからやっぱりバーバズーじゃないかな？って。ふわっとした性別しかないところがいいよな、あの家族は。なんとなく頭部の形で分けてる感じはあるけど。私は、モジャが好きです。

・タクシードライバーの悪態大喜利の話

実は、旅の後半２回、タクシーを使いました。

あれだな、古都のドライバーは、クセが強いな！！最初の人は、口はそうでもないけど運転は割と強引で、割り込んでくる車なんかにもしっかり対抗するタイプ。

で、２人目の人がやばかった！もうね、降りた瞬間、去っていく車に向かって「オンドリャくち付いとったら何でも言うてええと思うなよ！！」と叫びそうになった（笑）

とにかく、しじゅう文句ばっかり言ってんの。まず滋賀ナンバーが前に入ってきた時に「田舎モンのアホナンバーですわ、何もええことない」と罵ったところから始まったのだが（滋賀県民の皆さんすいません）、それに対して小声で「近江・・・強かったですよ・・・」とセンバツの話で反論したのがいけなかった！

「なにを！？あんなんカスですわ！あんなしょうもないもん代わりに出しよってからに、ホンマやったら京都国際が出てたんや（意訳。もっともっとひどい言い方だし長かった）」

あれっ。京都の人ってもっとこう、思うことをオブラートに包むんちゃいましたっけ？と内心思ったのだが、ドライバーの悪態は止まらない。

「なんか混んでますね・・」「街頭演説してるよ」「京都知事選」と後ろで会話してたら「こんなアホみたいな茶番のクソ選挙（←本当にこういった）！！あの大阪府知事の言いなりになってロクなコロナ対策もようせえへんかった現職と、共産党の戦いや」・・・この後、しばし共産党への悪態が続く（恐ろしいので自主規制）。

もう、我々がどんな話してても必ずそこに反論をブチ込んでくる。悪態のバリエーションがすごくて、もはや悪態大喜利（笑）

最後、お店に近づいたところで、ラーメン屋の行列を見つけたので「人気のお店かなあ」なんて言ってたら、「京都まで来てラーメン屋に並ぶとかアホちゃうか、やっすいカネしか落とさんと。こっち（おしゃれな鉄板焼きの店があった）やったら最低3000円から5000円は落とすやろ」と言われたので、この後立ち食いの蕎麦屋に寄って帰るとは・・・とても言えなかった・・・・！！

私らは後ろだったのでまあ良かったけど、助手席に座ってくれたちろちゃんは、よくあのおっさんの隣で渋滞の数キロメートルを耐えたもんだ。えらい。まさか・・京都の運転手さんって、みんなああなんじゃないよね？？違うと思いたい。

まあ、女性グループだったからだっただろうな。屈強な男やったら怒ってんでほんま。それもこれも、数日過ぎた今では味わい深い京都の思い出である。

・久々にあれを買った話

皆さん、気になってるでしょう。ミナペルホネンで何を買ったのか。

久々にやってしまった・・メーター２万円近いような刺繍生地を買ってしまった！！

このtarte、ピンクベージュ地に色の刺繍が並んでて、春の京都にぴったりだったんだよう！こりゃいい思い出になりそうだなと思って、買ってしまった。この柄買うの初めてだなあ。

すごいかわいいの。それに、ミナも2019年からハンドメイド販売が許されているしね。お店に出せるわけで。

帰った翌日、あれこれ考えて、急いで一個仕立てました。

かわいい〜〜♡　内側は、背景に置いてる紺色のリネンを使った。京都のイメージで。

急いで包んで、その日のうちに京都のちろちゃんの元に送りました。たくさんのすてきスポットへと案内してくれたお礼に、そして、思い出の力がお守りになるように。

なんと、オランダに発つ前に、妹さんを介してちゃんと手元に届いたらしい（笑）日本郵便ってすごいな。日本からの荷物は今、いろいろあるのであちらに届きにくくなっているらしい。いるうちに届いてよかった！

ありがとうレターパックライト（ほぼ速達扱い）。我が工房ではこれからも日本郵便を使います。

明るいところで撮ると、刺繍部分がすごく明るく見えるなあ。

思い出のおすそ分け、そのうちお店にちょっとだけ並ぶかもしれません。