左右盲の夜

友達のゆいちゃんが素敵なご本(アートブック)を作られたとのことで、それに伴う個展に足を運ぶ。数年ぶり(たぶん7年とか8年とかぶり)のゆいちゃんは綺麗なお姉さんになっていた。

デザインご担当のおがわちゃんとは毎年の個展でお会いできるので、そんなに久々という感じもないけれど、それでもコロナ以来であったなあ。嬉しかった。

車で行ったのだけど、環七を走って目的地にかなり近づいた頃、妙に人が多い陸橋を発見してその下をくぐる。皆スマホカメラで撮影しているので、すわ事件か!と一瞬思ったのだが、なんのことはない。silentの聖地巡礼をする女子達であった。

ギャラリーの裏口から見えた陸橋。


世田谷代田のギャラリーは静かな佇まいだった。私たちが入ると、途端に空気が散らかるのでちょっと申し訳ない。アートブックと、恒例のカレンダーをいただく。サインしてもらうのをわすれたのだけど、後で戻るからいいか・・いうことにして、お昼ご飯を食べることに。

インスタの方にも書いたのだけど、駅前のイタリアンレストランにふらっと入ったら美味しかった。こっちには、向こうにあげてない写真を投稿しとこう・・

こんなお店でした。最初に出てきたパン(後でフォカッチャと判明)がやたら美味しかったので、テイクアウトできないか聞いてみたけどだめらしい。

カウンターにいた招き猫の家族が超かわいかった・・いい店なので、これから巡礼に出かける人が万が一いたら入ってほしい。陸橋わたったすぐそばにある。

すてきなおニューのコートの詳細については、次回のトモコーデにて語られるのを待とう。

世田谷代田にゆくにあたり、とりあえず水色のニットだけは避けようと思ったのだ(ともちゃんも同じことを考えたらしい)が、皆がそう思うわけではないらしく、むしろ積極的にブルーニットを着ていると思われる巡礼の民が結構たくさんいた。そういうものか。

とってもいい街で、ほかにも美味しそうなお店がいくつかあったので、行ったらぜひ地元のお店に入ってほしい。ガストでもいいけどさ・・・。ガストか、あのコーヒー店に行きたくなるんだろうけどもさ。


さて、代田をあとにし、私たちは別の聖地巡礼へと旅立つ。

お好み焼きうめづ!!(笑)

もちろん偽物。いいなあ合格、うちの受験生にも早くその二文字をいただきたい(涙目)。

渋谷スクランブルスクエアの上の方にあるNHKの施設で、舞い上がれ!の展示を見たのでした。ともちゃんと美白のダーリンの記念写真を見たい方はぜひインスタへ

当初、大阪まで行かねば悠人お兄ちゃんのパネルに会えない・・会いたいよーとしょげていたのだけども、そんなともちゃんの声がNHK大阪に届いたのかもしれない(どうかな)。

ともかく、すっかり満足したともちゃん。次はわたしのイベントに付き合ってくれることに。

まる!を頑張って表現してくれてありがとう(笑)

そう、この日は我が推しの誕生日であったのです。39歳におなりだそうで。朝からサタプラ前恒例のありがたいインスタライブを拝見したところ、一番好きなケーキは?という質問に「ミルクレープ」と答えていたのだ。

ともちゃんに会うなり「今日はミルクレープを食べる、どこぞで絶対に食べるのだ」と言ったが、インライを見ていたらしく「そうだと思った」とすんなり了承を得た。阿吽の呼吸である。

私はミルクレープを、ともちゃんはクレープアラカルト(シナモン味らしい)を注文。

良い39歳となりますように・・と推しの幸福を祈りつつ食べたのでした。うまい。

そのあと、もう一度世田谷代田に戻る。

先生方にちゃんとサインをいただき、昼とは違う雰囲気でもう一回鑑賞。


こんな素敵な空間を作っちゃうゆいちゃんを、展示が閉まった後「なあ、とり釜飯食べたいやろ?」と半ば強引に鳥貴族へ連れて行った我々ってある意味すごい。

(急に言ったのだけど、ちゃんと付き合ってくれて、カマンベールフライを美味しそうに食べていた。いい子だ)

楽しかった。そうそう、トリキに連行する途中、ナビをしてくれたのだけど、そこで全員が左右盲だということが判明。左右盲の会、またすぐ開催したいなあ。


こんな殺伐とした時代に人と人を直接繋ぐものなんて、お互いがお互いを好きという気持ちしかないよなあ。最後はそうなのかも。とっても好きだったら、必ずまた繋がれる。


・・・・・・・・・


*今週の押しピン*

脳内の壁に刺さった瑣末な話題やささやかな出来事についてのメモです。


・もはやグリセリンかもしれない話

ある日のメルマガがグリセリンだったので、店を見に行ったら商品ページもインスタもグリセリンだった。正しい名称も混在しているので、もはや訳が分からなくなってくる。


・ネーミングセンスの話

しばらく前の話になるが、国内サッカーリーグの最終節前後、ニュースなどでいろんなチーム名を耳にする時期があった。

天皇杯を制したヴァンフォーレ甲府のニュースを運転中に聞いていて、助手席の旦那さんと「ヴァンフォーレってどういう意味だろう」という話になったのだ。

あれこれ予想しようとしてみたが、どれも的外れで、結局調べたところ「ヴァン」が風で「フォーレ」が林だとわかった。なるほど、疾きこと風の如く、徐かなること林の如しってわけか。山梨だものなと納得し、いい名前だねと夫婦で称えたのであった・・

昔から思っているが、サッカーチームの名前は、由来がわかるととんでもなくダサかったりする。そう言っちゃったからには熱狂的ファンが怖いのではっきりとは書かないが、大体イタリア語かスペイン語をもじったような、その土地の歴史的出来事や名産品等に由来するものが多い。

「もじったような」と書いたけれど、ダサくなるかどうかは、変に日本語を混ぜてもじっているかどうかにかかっている気がする。そして、短くてシンプルであるほどかっこいい(・・と思うのだが、これは村上春樹に影響されている気がするなあ。昔エッセイでヤクルト・スワローズを賛美していたのを読み共感したのだ)。

実は広島はアリだと思っていて、3をサンと読ませたのはあれだと思うけども、ご当地大名の逸話に由来しているのは絶妙ではないか?という話に。少なくとも、道産子を反対から読んだとかよりはだいぶ好きだ。

逆に、妙な名前だなあとは思うが、草津温泉を英語にしたものなどは、もはや開き直っていて清々しいと感じる。ひねってないのは素直で美しい。

変わったネーミングを見るたびに、それ、私はいいけど村上春樹は何て言うかな・・とYAZAWAみたいなことをつぶやくのであった(各方面に陳謝します。すいません)。


・りんごスタートダッシュで派手に転んだ話

りんごの美味しい季節がすでに到来していますな。

シーズン初めに、今のところ好きなりんご暫定一位の紅いわてが出るので、スーパーにでたら絶対に逃してはならないと息巻いて見守っていた。だって本当に短い期間なんだよう。

で、今年はいつもの季節になっても店に並ばなかったので、ついにしびれを切らし、お取り寄せに手を出すことにした。検索したら、全国の農家さん・漁師さんから、新鮮な旬の食材を直接購入できる、いわばオンライン産直市場です!というのがあり(仮にポケ◯としよう)そこに紅いわてが上がっていたので、やったー!と登録してすぐに注文した。

数日後、届いたのは、大玉のつやつやした赤いりんご・・!だったのだが、ひと玉手に取って持ち上げてみると、どうにも軽い。えっ、と驚く。剥いて食べてみたら、案の定、スッカスカのぐじゃぐじゃ食感であった。

これはいただけない。紅いわては、シャキッとした食感が魅力の双璧であるはずである。もう一つの魅力は、酸味がなくみずみずしい甘さだ。まあ甘いのは甘かったが、これは流石にちょっとなあ・・・と、ちょっと迷ったのだけど。もしかしたら品種を間違って違う種のを誤発送した可能性もあると思い、生産者に連絡を取ることに。

生産者は、大玉のものは稀にそういうことがあるんですよと言い、小さめのを送り直しますと言ってくれた。大玉のを送り返すつもりだったのだけど、そのまま食べてくださいと言われ、たいへん大変申し訳ないなと思いつつ、ともちゃんに少し分けさせてもらった。美味しくないから、新しく来たのも必ずお裾分けするから、消費に協力してほしいとお願いしたのだ。

そして届いた中玉はというと、全部大玉と同じ、ぐじゃぐじゃ食感だった。

二度とポケ◯は利用しないと心に誓った出来事であった。。しかも特に安くなかったというのがなあ。そして送料も結構したというのがなあ。まあ、いい勉強代にはなった。

大量のぐじゃぐじゃりんごを抱えて途方に暮れていたら、ともちゃんから「あのりんご、確かに美味しくないけど、火を通したら美味しく食べられたよ!」とのお知らせが。キャラメリゼすることを勧めてくれた。気を取り直し、アップルパイのフィリングにしてみたら、そこそこ美味しく食べることができた。でも私が楽しみにしてたのは、生のシャキシャキ食感だったんだよう!!ショボン。

ちなみに、ちょっと遅れてライフとヤオコーで入手した紅いわては、例年通りたいへんシャキッと瑞々しく甘く、最高の味であった。あれは一体なんだったんだ・・(遠い目)


・まぼろしの猫の話

ともちゃんハウスと言えば、今の一戸建てに移る前からずっと、猫達にとっての楽園のイメージである。

マンション時代からおなじみだった可愛いうみちゃんが亡くなってしまい、今はレモンの木の下に眠り、その年にはそれまで実をつけたことがなかったレモンがたくさん実ったらしい・・という逸話はもはや伝説と化している(まだ数年前だというのに)。

さて、そんなともハウスには、現在2匹のお猫様が元気にお暮らしである。読者の皆様ならご存知でしょうが、白く毛高き短毛種・てんちゃんと、黒い長毛種の甘えんぼ・もっくんの2匹。

家を傷めるのと、ご両親への配慮もあり、しばらくはこれ以上は増やせないかなあと言いつつ、ともちゃんの心の中には、うみちゃんの可愛い形に小さくぽっかりとあいた席があるのだろう・・と思っている。

さて、ある日のこと。高校生となった娘ちゃんがバイトしているコンビニに、珍客が来たそうだ。お客さんが入ってきて、レジの娘ちゃんに「あの、どう考えても猫がいる声と音がするんです」と伝えたそうで。

行ってみると、どうも壁か何かの、穴を開けないと救出できないようなところに入り込み、動けなくなってしまったらしい。その日は諦めて翌日なんとかしてもらう話になり、たいへん心配しつつも、バイトを終えて帰宅する嬢。事情を説明されたともちゃん。

「もし無事だったら、飼っていいかなあ・・連れて帰ってきていい?」と可愛らしく嬢に言われ、「おっ・・おお〜」とためらいつつ、母はダメとは言えなかったらしい。

おおそうか、ともハウスに猫がまた1匹増えるのか。久々に3匹になるなんて、最初は大変だろうけど、賑やかになっていいじゃないか!私としては嬉しく、読者諸君にとっても喜ばしい話題でしょう。そう思うでしょう。

翌日、嬢は心配でバイト先に連絡をした。そこで驚愕の真実を聞かされることとなる。

「猫じゃなくてハクビシンだったの」

もちろん、害獣なので飼うことはできず、連れて帰るのもNGだったらしい。シューン。

まぼろしの猫の話でした。おしまい。

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