横浜マラソンのためにこっちに来てたしのぶさんと、レントでご飯を食べて、横浜まで一緒に行って、帰ってきたら夕方だった。
陽が落ちるのがずいぶん速くなったもんだ。さっきしのぶさんと散策した時には普通のオブジェだったフェニックスアーチの鳥さんも、名前の通りキラキラとかがやきはじめていた。
スタージュエリーの壁ではサンタがクライミングを始めていたし、イルミネーションもすっかりクリスマス仕様に。毎年、LEEでパーティーのあるこの時期から年末までは、駆け足のように早いんだな。
まあ、来年からはこの感じもなくなるんだろうけど。さみしいような、ゆったりしたような、不思議な気持ち。すでにもう、だいぶ終わった感がある。。
自転車を引いて歩きながら、しのぶさんと会って話したことを思い出す。
マラソンは楽しいらしい。昔は短距離の選手だったから、アップで長距離を走らされるのすごく嫌だったのに、今はこんなに楽しい!って笑ってた。そして痩せていて、目が大きくて、首や鎖骨が綺麗だったのが印象的だった。
本当は、私も昔、中学に入ったら陸上部に入りたかったことを思い出した。小学校高学年の頃、マラソン大会では学年で5番くらいだったし、幅跳びも3.5Mくらい跳んでて、平均よりはだいぶ記録が良かったからだ。短距離や球技は大嫌いだったけど、中長距離か跳躍系ならいけるんじゃないかと思ったのだ。
でも、実際に入ったのは合唱部だった。当時友達だと思えるほど仲のいい子が一人しかいなくて、その子が陸上を嫌がったから、一緒に入れるところに入ったのだ。歌を歌うのも楽しかったけど、あの時主体性を発揮して陸上をやっていたら、どうだったんだろうなと想像してみた。
弱い気管支や肺が、もっと鍛えられて強くなっていただろうか。でも、うちの中学の運動場の隣には、石綿工場があった。当時は意識していなかったけど、あまり空気のよくない地域だったのだ。
まだ同級生で肺癌になったという話を聞かないが、祖母は肺癌で死んだし、けっこう肺癌の話を近所で聞いたので、いつかなるかもしれないとは常に思っている。陸上部に入っていたらさらにリスクが高かっただろうか、とぼんやり考える。
まあ、今更考えてもしょうがないことだ。走る人たちを見てかっこいいなと憧れはするけど、まず痩せないと足回りを最初にやられるだろうな。とほほ。
横浜駅では、ちょうどルミネ10%オフ期間だったし、一緒にいろんなお店を回った。
自分がこれだけスタイル良かったら、もっといろんな服着ますよ!!と言って、しのぶさんに似合いそうな服をかたっぱしから当てて回ったので、たぶんびっくりしていた。
年とともに、加齢による心身の変化に伴って服装を変えていって、いつでも目をみはるほどオシャレだなと思える人が、わたしのまわりにはたくさんいる。
でも、たぶんしのぶさんは、見た目の様子も体型も、若い頃からあまり変化しなかったんだろうなと思った。いろんな意味であまりむだなものを纏っていない、繊細だけどはつらつとしていて、年相応の美しさを備えた人だった。風のように走ることを続けると、いろんな余計なものがそぎ落とされていって、大事なものだけが残るのかもしれない。
素材が良ければ、シンプルな格好でじゅうぶんきれいだし、生き生きして見えるものなのだなあ。。
しかし、私にはできそうにない!(笑)
いい日だった。また会いたいなあ、しのぶさん。
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