ずいぶん大きくなったね。
2008年に初めてサンタが会いにきたクリスマスの夜、きみはベビー服をきせられて、ベビーベッドでぬいぐるみとねんねしていたね。めったに見ないくらい、愛らしい赤ん坊だったよ。
あれから毎年、少しずつ大きくなっていくきみのことを、ずっとずっとサンタは見守っていたよ。
幼稚園に入って、小学校に入って…一年に一度しか会えないから、あっという間に大きくなったように思うけど、もう11歳なんだね。来年は中学生になって、大人への入り口に立つ歳だ。うれしいね。
サンタはずっとこの日が来るのが楽しみなような、さみしいような、不思議な気持ちだったよ。でも、やっぱりさみしいな。きみにプレゼントを渡しに来るのは、今年が最後なんだ。
サンタは、みんなのサンタだから。毎年、世界のいろんなところで、たくさんの子供が生まれるからね。サンタが必要なもっと小さな子たちのために、行かなくちゃいけない。大勢の子どもたちがサンタを待っているんだ。
ハルキ、ずっとサンタを信じてくれて、どうもありがとう。プレゼントには、あげる人ともらう人の両方を幸せにする魔法がかかっているものなんだ。だから、11年もの長い間、きみはサンタにたくさんの幸せをくれたんだよ。本当にうれしかったよ。
きみはどんな大人になるんだろうな。サンタは楽しみだ。いつか、きみの子どもにプレゼントを持ってきたりすることもあるのかな。そしたら、また会える日が来るかもしれないね。
ハルキ、幸せになるんだよ。立派にならなくてもいい、人の上に立たなくてもいい、いつも勝たなくてもいい。人にバカにされない人よりも、人をバカにしない人になってほしい。ただ幸せでいてほしいと、心から願っているよ。
サンタは、いつもきみを見ているからね。愛しているよ。
Be happy and smile.
サンタより
1コメント
2019.12.26 23:53