ポケットに花を


息子氏のドラム教室の入ってる建物の中に、RHC(ロンハーマンの)が入ってるんですよ。

待ち時間にふらっと入ったら、すごいかわいいリバティのシャツか何かが吊るしてあって、その柄がこれだった。クレメンティナ。ポピー大好き。



内側に黄色を合わせたら、なんだか5月くらいが似合う感じだなあ。

その頃には、状況は少しはマシになっているんだろうか。

気持ちだけでも花をと思って、花の柄ばかり選んでしまった。


ここんところしばらく、買い出しや材料の仕入れ等の言い訳がないと、本っ当に外に出ない!平日も休日も出ない。急にともちゃんを誘って布買いに行って、カフェに寄ったのが最後じゃないかなあ。

そんなことも、かなり前のように感じる。

ワニが死ぬのは前もって知ってたけど、志村けんが死ぬとは思ってもみなかった。ニュース速報を聞いてからしばらくして、頭の中でずっと繰り返し流れてるオカリナの曲があることに気付いた。


1998年の3月末、東京で一人暮らしを始めた日、こないだみたいに桜が咲いてるのにとても寒くて、雹が降ったことを思い出した。大阪に帰る両親を新宿まで見送って、西武線で花小金井まで帰ったら、たくさん氷の塊が落ちていて、東京はすごいなとびっくりした。和歌山では滅多に雹なんて降らないから。

そういうわけで私は小平市民になったのだけど、高校の時に付き合ってて別の大学に進学した男の子は、隣町の東村山市に住みはじめた。
東村山〜〜♫の東村山だよ、と例の音頭を歌って教えてくれたんだけど、あの番組をあまり見せてくれない家で育ったので、いまいちピンとこなかった。

そういや幼児の頃、近所の子に教えてもらって覚えたての「いかりや長介あたまがパー」をいいながらじゃんけんをしていたら、母親にめっちゃ怒られた。「あの人ほんまはめっちゃ頭いいんやからパーのわけないやろ」と言われたのを鮮明に覚えている。・・私が小さい頃、我が家はその手の冗談があまり通らない家だった。


の、わりには、弟が志村けんを大好きだったので、弟が見始めるとみんな志村けんの番組を見るようになった。だから同年代の子よりも、あの手の番組に触れ始めたのが少しだけおそいのだ。

自分はちょっと暗い子だったからかもれないけど、弟が毎週必ず見ていたあの爆笑番組の中で、時々とつぜん極端にシリアスな感じの無言劇みたいなやつが始まるのが好きだった。youtubeを探して、ひとつ見つけたから貼っておく。



小学生だったからあまりよく覚えていないんだけど、印象だけが強烈に残っている。

死を扱ったものが多く、BGMにオカリナが流れているのが特徴で、自分の中で一番印象的だったのは、奥さんのいしのようこがいるのに夫の志村けんは浮気していて、それが辛くて雪の中家出するという話。身ごもっていたのを知って追いかけるんだけど、奥さんは雪の中で死んでしまったという、悔恨のやつだった。

そういう、あの人の何か色気や哀愁みたいなものが小学生の頃から好きで、落差がすごいんだけど、好きだった。東村山音頭でバカ殿で変なおじさんの人だとは頭ではわかっているんだけど。


ってか、みんなそうなんじゃないかな。

今あのオカリナが脳内に流れてる人、きっとたくさんいるよね。


今気づいたわ。私は・・・カップル推しとは言わないけど、あのいしのようことの組み合わせが一番好きだったんだろうな。あれ以降いろんな若い可愛い子とコントやってるの見かけたけど、ちゃんと見る気にならなかったもの。


訃報を聞く前に最後に見たのは、「あいつ今なにしてる?」で、むかし結婚まで考えたのに別れた恋人が今幸せになっててよかったって、穏やかに笑ってる顔だった・・。いい男だよなあ。助かって欲しいと思ってた。みんな思ってたに決まってる。

今年一緒に映画を撮るはずだった山田洋次監督の追悼コメントが胸に刺さった。わりと厳しくて、それだけにどれだけ監督が落胆しているのかを感じた。

「その存在がどれほど貴重だったかを、彼が少しでも自覚して健康に留意してくれていたら、と彼の早死が口惜しく、残念で残念で仕方ありません」


ウイルスは怖い。でも、そのことを広く周知したのは彼の最後の功績だと小池さんは言ったけど、あれを聞いて私はすごく嫌だった。やめてほしい。

いま、これを書いてる後ろではTBSラジオの爆笑問題カーボーイが流れてるんだけど、太田さんの言ってることの方がよっぽど腑に落ちる。「生きてる間は酒飲んでタバコ吸ってオネーチャンと遊んで楽しむんだ!ってことも志村さんに教えてもらったよ。芸人なんだから」って。好きなことをやって人生を謳歌することを教えてくれたんだよって。コロナの危険性なんかよりもっとたくさんのことを教わったって、さっきそういう話してたわ。



使い捨てマスクがいよいよないので、作ってみた。

家に、明るい模様のダブルガーゼが山ほどあったんですよ。女の子がいつか生まれると思ってたんだろうなあ。でもこれ、自分で使うつもりで買い溜めたもので、ミナやマリメッコとかと一緒で布自体に版権があるから製品化販売できないの。

しかし、お世話になってる人たちに配る分には問題ないだろうと思い、いろんな人に分けることにしました。



こちら、息子氏のパンダパン柄マスク。くもんの教室につけていったら、先生たちが「可愛い!先生もそんなの欲しい〜!」って言ってくれてたらしいんで、近日中に配布に行かなくちゃ。



左が女性用、右がこども用サイズです。

ちなみに息子氏がつけてるのは女性用サイズ。小顔の息子氏には、ちょっとゆるいかも。



こちらお友達親子にプレゼントしたもの!メルヘンな柄です(笑)


次回がま口販売でレターパックライト発送を選んでくれた方にも、オマケでつけようと思ってます。備考欄に「気やすめプレゼント希望」の旨を書いてください。

柄入りのマスクはいらないって人も多いと思うから、不要の際は備考欄を空欄にしておいてください。


※エイプリルフールではありません。

1コメント

  • 1000 / 1000

  • tomo♪

    2020.04.02 02:05

    ポピー柄カワイイ♡好きー♡気やすめのプレゼントって、気やすめどころか心強いプレゼントだと思うよー!布マスク、これから需要が増えそうよね。どうせつけるなら、可愛い方が絶対嬉しい!どんなときだって、ときめきは必要よね。可愛いの作れるの、尊敬♡