笑う犬の冒険が好きだった。
泰造とホリケンの「生きてるってな〜ん〜だ〜ろ、生きてるって〜な〜あ〜に♬」というあの歌、当時耳から離れなかったものだが、よくよく考えてみると深い。
生きてるって何だろ・・だぞ・・?
さて、チャリティイベント用のものを、鋭意制作中の日々です。
ともちゃんに試作品(私物)の着画を頼んだら、快く引き受けてくれた。 このあと、一緒にアウトレットに行った。
ともちゃんは素敵なスカートやワンピースを見つけつつ、よくよく吟味していた。お昼には食べにくいが美味しいピザを食べた。カトラリーを渡されなかったので、やむなく手で食べたのだった。・・・温泉卵ののったピザを食べる際にはフォークが必須だとおもった。
数ヶ月ぶりに一緒に外食したのに、ついてないこと甚だしい。
私は素敵なビルケンとかなり迷って、よいお帽子を買った。
アウトレットってなんて素晴らしいのだろうと話し合いつつ、スシローでそれぞれの家族分の寿司をテイクアウトして帰った。
こんな風に買い物で出かけることができるのはすばらしい。もちろんリスクもあるのだろうが、生きてるというのは心臓を動かして息をしてればいいというものでもないな、と思った。
生きてるってなんだろ、生きてるってなあに。
毎年6月は命について、生きてるってなんだろうと考える。 残りの11か月間は忘れているように努めている。健やかな心で生きていくために。
ウイルスが流行り始めてから2、3回、このままゆるやかに絶滅に向かう可能性を考えてしまった。 息子氏が学校からもらってきた学級便り的なものに、生徒による自己紹介欄があったのだが、そこにも書いている子がいたのでちょっと驚いた。「地球はいま人を減らそうとしているのでは?」というようなことを。この数ヶ月が青少年の心身に与えた影響は計り知れない。
高3の時だったと思うけど、春から夏くらいにかけての数ヶ月間、死が怖くてよく眠れなくなったことがある。冗談ではなく何ヶ月間もそのことばかり考えていたので、体調も悪かったし、受験生だったので親も焦って、母にすごく叱られた。
若いと思考停止するのが難しい。今は「考えないようにしよう」ができるようになったので、だいぶ生きやすくなった。 滅亡説を唱え出した息子氏のクラスメイトも、そんなに思いつめてないといいなあと思う。
ちょっと前、キムタクさんがBGの再放送で「地位も権力も武器もない我々が、唯一持っていたものを奪われたんです」と激昂していた。
平等にひとつずつ誰もが持っているものだが、ある時突然奪われることもある。昨日、一昨日、そのずっと前からふつうに地続きで来たものが、ぷっつり絶たれることの理不尽を思った。
その頃、横田めぐみさんのお父さんが亡くなったというニュースも見た。そのあとドキュメント的な番組も見た。自分の命と同じくらい大事な子を突然連れ去られて、一度しかない人生の大半を、取り戻そうとするために燃やし尽くさねばならなかった人生を思う。
きちんと生活し、家族への愛を持って美味しいものを作り、いろんなことに気をつけて清潔に健康的に暮らしている人でも、突然の事故や重い病気で命を落とすこともある。
大切に思い思われる人がたくさんいても、一人もいなくても、同様にやってくる。 周りの全員を笑顔にし、今か今かとお腹をさすられ待ち望まれた命でも、生まれる直前にお腹の中で突然亡くなることもある。
誰も悪くない。全員で泣いて泣いて、嘆き悲しむしかないのだ。
でも、いつか自分にもそれがやってくることをいつも考えていると、日常生活を営めなくなる。だから、目の端に入るとこに置いておく、くらいにしとかなくてはならない。 結局自分にできることは、手の中にあるものをこぼさないように、必死で守ることだけなのだ。
6月だけ、それを目の端から、もうちょっと見えるくらいのところまで持ってきて、考える。だから死ぬことも生きることも、ほかの11か月より濃く映る。
WOWOWで録画したクイーンのMV集(3時間半)を見ながら、そんなことを考えつつ手を動かし、今年もチャリティイベントの準備を頑張ってますよ。
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*今週の押しピン*
脳内の壁に刺さった瑣末な話題やささやかな出来事についてのメモです。
・レコファン閉店
家族でサブスクに魂を売り渡している身としてはなんとも言えぬ。ごめんなさい。
しかし、学生時代にはよく馬場のレコファンでいろいろ物色したものだ・・。スピッツのソラトビデオ2のVHSを買ったと思う。箱は潰れかけているが、今も大事にとってある。
馬場店はだいぶ前になくなったし、実は自分はもうその存在を忘れかけていたのだが、旦那さんは渋谷店のスタンプカードをまだ持っているので、ちょっと嘆いていた。
閉店セール始まったから行ったらいいよ、車で前まで乗せてってあげるからさ!
・WOWOWに入ろっかな
愛しのまるるんのために入りましたよ、ええ。
大江戸グレートジャーニー。予算をたくさん使った上質な時代劇だと思います、ええ。
・多目的の話
ここ数年の間に何かで見たなと思ったが、「傘を持たない蟻たちは」の最初の短編に確か出てきた。
そういうとこをそういう目的で使うあからさまな性描写が出てきて度肝を抜かれると同時に、作者はアイドルもやってるのにスッゲー人だなと思ったもんだ。たしか最近舞台にもなった作品じゃなかったか。舞台化の際にそのシーンはカットされたんだろうか、どうなんだろうか。そのへんはくわしくない。
なんか微妙な話題で持ち出してしまって作者には申し訳ないが、この短編集自体は良作でした。「イガヌの雨」が一番よかった。いい意味で狂っている。
この人の本を数冊読んだと思うけども、いつも端々にちょっとミソジニー的な要素を感じるというか・・そういうのに触れると、女としては微妙にいやな気持ちになり、反発したくなる。でもたぶん自分の中にも偏見や嫌悪はあるので、みんな人それぞれお互い様ってことで。渡部はどうでもいい。
4コメント
2020.06.22 16:50
2020.06.22 16:48
2020.06.16 00:42