富士急ハイランドに行ってきました。
とは言っても、コースターに乗りに行ったわけではない。そして思ったよりすげえ遠かった。。。ぐったりですよ。
距離の問題ではなく、時間の話である。まあその話はおいおいすることにして。ハイランド内のコニファーフォレストで開催された「KANJANI∞ 20FES ~前夜祭~」に行ったんですよ。
今年の夏、関ジャニ∞は2つの野外フェスに出演したのだけど、そのどちらにも参加できなかったわれわれ。行けそうな距離で開催されたロッキンはチケットが当たらず、ワンチャンフェスは流石に熊本なので遠かった。
どうもチケット運というのは時期によって巡り合わせがあるらしく、2年くらいまでまでは無敵を誇った(?)私のくじ運も、ここしばらくはとんと下火である。ところが、入れ替わりにともちゃんのチケット運が盛り上がってきまして。なんと今回、キャパ2万弱の一回限定野外公演を見事に引き当ててくれたわけです。
すごいことやぞ。行けると決まった時はともちゃんの職場の方面を向いて拝んだよね。
さて、チケットがご用意されてからは、ワクワクしながらいろんな準備をしました。
フェスなんだからフェスTを買って着るのがお作法なのだろうが、今回もどうしても着たくないということで2人の意見は一致した(理由はデザインや体型の問題等いろいろある。我々は盲信的なファンではないので、先方がいくら推奨したとしても、その時やりたくないことはやらないのだ)。
代わりに、メンバーカラーのマフラータオル的なものは買った。これならまあいいかと思ったからである(その時によって許容できることはすることもある)。
うちわは、フェスなんだからきっと現地では使わないだろうと思ったが、売っているということは買ってもいいということなので、コレクションの一環として二人とも購入した(実際現地で使いはしなかったが、そのうち酢飯を冷ます等の用途で使うかもしれない)。
その他、野外ならではの持ち物がいくつかあった。蚊やブヨが出るかもという話なので虫よけスプレー、汗拭きシート、雨ガッパ、多めの飲み物など。暑さに弱いともちゃんは携帯用扇風機がだいぶ役に立ったようだ。当日は台風が過ぎた後の曇天で、雨こそ降らなかったものの、ものすごい蒸し暑さであった。
しかし、持ち物より何より、一番不安だったのは駐車場問題である。
時間に余裕を持って行かないと、埋まってしまって最悪公演に参加できない可能性もある。近隣には他の駐車場はないらしい。バスツアーなども組まれていて、横浜発のもあったのだが、結局迷った末に申し込まず、いつも通りの私の愛車で2人道中ということになった。
15時開場、17時開演で、12時に着いてれば大丈夫だろうと思ったが、甘かった!
ハイランドそばの駐車場に到着したら、臨時駐車場に停めに行くようにとチラシを渡される。ツイッターで駐車場情報をリアルタイム検索していたともちゃんによると、あと30分ほど早く着けばぎりぎりハイランド内の駐車場に停められたっぽいのだが、どうやら埋まってしまったらしい。
まあそういうこともあるよな・・・停められるだけマシじゃないか!無料のシャトルバスがあるから歩かなきゃいけないわけじゃないし!公演には余裕で参加できるのだから!!と言いつつ、小さなチラシに書かれた場所を目指す。
どうやらハイランドから20分ほど山道を行ったところにある、奥まったスキー場のような感じのところであった。
途中樹海みたいなところのほっそい道を通ったので、だんだん不安になってくる。そして対向車が全く来ない。シャトルバスがあるんだから、この山道の先からバスが来ないとおかしいんじゃないのか。本当にこんなヤバそうなところに、臨時駐車場があるのか・・・?
徐々に不安で顔がこわばってくる2人。そして、途中から急に電波が悪くなり使えなくなるスマホ。何の情報も拾えない。しかし引き返しても駐車場の空きがあるわけでもなし、ナビは合っているはずなのだからこのまま行くしかないということで、固まった顔のまま山奥を目指すこと20分。
辿り着いたのは、めちゃめちゃ寂れたスノーリゾートらしき場所であった。
確かに、車は止められる。そして観光バスが1台停まっている・・・。山の天気は変わりやすく、ハイランドでは曇天ながら晴れ間ものぞく感じだったのに、駐車場は霧雨が降って全てがしっとりと濡れていた。ヒエエ。
さて、ここには何の飲食店もない。かろうじてトイレがあいてるくらいで、他の施設は休業中であった。とりあえず、行きのSAで買ったサンドイッチをもそもそと食べ、これからどうする・・・?と話し合う。
イベント会場からめちゃめちゃ離れたところに車を置くはめになったので、荷物をちょっと取りに車に戻るということができない。厳選したものを手荷物にまとめる必要があるということで、精査が始まった。
「晴雨兼用傘はいる?」「会場で使えないし要らない」「会場の外で行列の時に雨降ってきたらどうするの」「カッパ出す」「そうか・・要らない」「要らない」「帽子は」「要る」
・・・これを数回繰り返し、持っていくものが決まったのはいいが、傘を持って行かないと決めたのに、雨が降り出した。バスまでの数十メートルは小走りになるしかない。
シャトルバスは、前面にババーンと「風林火山」と書かれた、たいへん山梨らしい観光バスであった。「うーむ、疾きこと風の如く・・」とブツブツ呟きつつ、珍しいので車体の写真を撮ってやろうと目論んだのだが、ともちゃんがさっさと先を行くので、慌ててあとについて風林火山号に乗り込む。
この、乗り込んだ席が最悪であった。前の席に座った人が、ものすごいきついバラの香りの香水をつけていたのだ・・・これはまずい、と気づいたがもう遅かった。降りる頃には軽い頭痛と吐き気でふらふらになっていた(これがバスツアーで横浜からだったら、もはやきっと公演には参加できなかったであろう。やはり自家用車にしてよかったのだ)。
臭いに弱い自覚はあったが、まさかこんな落とし穴があるとは。ともちゃんに何度か訴えたのだが、だいぶにおうけど大丈夫な香りだったらしい。香害は受け手によって個人差がある。
何とか気持ちを逸らそうと、窓の外の景色を眺めることに集中した。
・・・と、そこであることに気づく。あれっ?さっきの道と違う道じゃない??
そう、どうやら山奥に至る道は2通りあったらしく、バスが行くのはだいぶ明るくて広い道だったのだ。コンビニや飲食店もちらほらあるじゃないの。これは、帰りは絶対こちらの道から帰りたい。行きに使った山道だと、帰りは真っ暗でもっとやばいはずだから。
慌てて地図アプリを立ち上げ、交差点のところにあるセブンイレブンにピンを立てた。ここを経由していけば、間違いなく明るい道から帰れる!やった!怪我の功名というやつである。
そんなこんなで、紆余曲折の末、ようやく約束の地・富士急ハイランドのコニファーフォレストにたどり着いたのであった。
バルーンアートにお出迎えされ、森の中へと誘われるわれわれ・・・
ここでいつものアレを!
ともちゃん、マーレットにおニューのハートちいバッグを提げてご満悦。いいなあ、黒はかっこいいなあ。
光が当たってさっぱり見えないが、私は普通のワンピースに、ちろちゃんがマレーシアで発掘してきてくれたワユーバッグ。これを持ってフェスに行くという夢がついに叶ったのであった。
さて、公演自体は、時間こそいつもよりも短かったが、大変濃い内容でとても素晴らしいものであった。席は比較的後ろの方ではあったけども、だいぶ横長の会場のど真ん中に位置する通路側の方だったので、ステージが真正面で、見やすかった!!
そもそもこの公演の趣旨は、この夏エイトが出たフェスに参加できなかった人のために、それっぽい雰囲気を味わわせてくれようというものであったので、普段のドームやアリーナ公演と違って、全体的にだいぶストロングスタイル(華美な装飾抜きで、中身一本で勝負する・・よくラジオとかで若林が言ってる)で、そこがよかった。
私もともちゃんも、バンドスタイルのエイトが大好きなのだ。今回は堪能させてもらった。
あれこれ言いたいことは山ほどあるが、何と言っても「Baby Baby」の歌い出しをヨコが突然歌い出した時には、2人とも興奮に震えたぜ。よくぞそんな勇気を出してくれたな!!と、今週もう5回くらい話している。年内にあと20回くらいその話をするだろう。
あれは元々のすばるくんの歌い出しが、開始5秒で聴く者全員の心臓を掴んで離さないような秀逸なボーカルだったので、誰も代わりができないと思っていたのだ。それをまさかヨコが歌い出すと思ってなかったので、度肝を抜かれたのであった。涙ちょちょぎれてくるやつ。
これを会場で生で体験できただけでも、チケ代プラス山奥まで行った甲斐があったと言える。。ともちゃんの手をガシッと握って3回くらいお礼を言ったよね。
ヨコはトランペットにギターにすごい頑張りつつ歌もしっかり歌っていたし、なぜか今回めっちゃウインクしてて、ともちゃんがその都度胸を押さえて崩れかけていた。
信ちゃんは、相変わらずの大人の魅力であった。バラエティ番組の村上信五しか知らない人には決してわかってもらえそうにないが、彼には芯の安定を感じさせる静かな朗らかさがあって、ステージにいるとすごくかっこいいのだ。
前半のバンドパートが一段落したあと、ハッピーバースデーが流れ始めて、皆で章ちゃんの誕生日をお祝いした。長い髪を揺らしてヨコにぎゅっとハグしてて、とっても可愛かった。いい39歳になるといいなあ。
後半は踊ったり歌ったりの感じで、トロッコも後ろまでやってきたりといつもの感じだったのだが、新曲の「大再生」では大倉くんの低音ボーカルのエロさに悶絶した。やはり大倉くんは低音。頑張って高音出してくれてももちろんいいんだけど、低音の色気にはとにかく皆悶絶する。近くまで来てくれた時のファンサには周り皆うっとりとしていた。推しが誰であれ、大倉くんが寄ってくると、皆もれなく目がハートになるのが通常営業だ。
いつも通り、何も変わらない。何ひとつ変わらない。
マルは、ちょっと前にかなり若い女の子と写真週刊誌に載り、妻の人らにだいぶあれこれ言われていたが、特に何かそれについて言及するでもなく、日記でもインライでも、全部見事にスルーしていた。別にそれが本当でもいいし、何か嘘が載っていたのかもしれないが、少なくとも今回わたしが見たマルは、いつも通りベースの演奏をしてニコニコしていて、歌って踊ってとっても可愛くて素敵であった。それでいいのだ。
朝の番組では普通にストレートの髪で前分けにしていたはずなのだが、夕方行ってみたらパーマで前髪があった。何よりそれに驚いたので、「ともちゃん!!前髪があるよ!!!」と歓喜に震えた。後半何かでカールがとれて最後はぺったりセンター分けになっていたが、前半は確かに、前髪が存在していたのだ。
そういう驚かせ方をするサービス精神が、何より彼をアイドルたらしめている。
何ひとつ変わらない。実際見てみると、誰も何ひとつ変わらないのだ。成長したり伸びたりはしていても、絶対に変わらないものがある。
自分は、この目で見たものや感じたことを優先的に信じることにしている。
個人的な話をする。それってあなたの主観ですよね、でいい。わかってるのでいちいち何も言い返さないでほしい。普段からお花畑に住んでるわけではないので。
マルは長年続けた朝の番組を今月で卒業することになり、それが発表されたのがたしか週刊誌に載った週の土曜だったのだが、ヤフーニュースのコメント欄を見たら、もう見たことないくらいの地獄が展開されていた。
マル本人の卒業を惜しんだり、長年司会を務めたことに対する労いは1割か多くても2割くらいで、残りの8割の地獄ときたらもう。冷静さとかけ離れたジャニーズ全体に対するヘイトとまで言える暴言と、後任の若い子がまだ経験の浅いジャニーズであるということへの揶揄、番組スポンサー企業への圧力、それに対して後任の子のファンが擁護して言い返し、しまいには司会に加わるアンミカに対する嫌韓ヘイトまで入り混じって、顔を歪めるほど醜悪だった。
自分にとって、本当に悲しい出来事であった。
いや言ってることはわかるよ。喜多川氏や事務所や業界全体の罪は重いよ。自分は元々ジャニーズの雰囲気やビジネススタイルが好きじゃなかったし。是正するべきものは是正していき、よりよく変わっていけばいいと思う。でもさ、ヘイトに近いような暴言を見ていると、うちの推し達にだって人権があるんだよと叫びたくなる。こんなに迫害や憎しみを受けなきゃいけないほど、タレントが一体何をしたというのだ。
事務所に関わる全員に地獄を見せるまでこれを続けてやるぞという世間様の屈強な意志みたいなものを感じると、その場にへたり込みそうになる。そんな日々ですよ。
しかし、そんなふうに日々弱った自分を元気にしてくれたのは、久々に目の当たりにした彼らが、何も変わらないということだった。森に囲まれた小さな会場で、いつもより小さな音響セットで、ニコニコして汗をかいて一生懸命演奏して歌って踊っていた。
このうつくしいお花畑を皆で今だけ共有することの、一体何がいけないんだ。後ろ指をさしたり嘲笑したり、馬鹿にするやつは許さんぞ。美しいものは美しい。否定されたら泣きながら食ってかかったりしますが、いいですか?と言いたい。
公演終了後、規制退場がめちゃめちゃ長かった。どうやら収容人数に対して帰り道が細く狭すぎるかららしいのだが、後ろの方のブロックだったので、出られたのは公演が終わって1時間半後くらいであった。そして、さらにそこから臨時駐車場へのシャトルバスを待ったりしていたので、横浜に帰った時には日付が変わっていた。
駐車場にはいろんな土地のナンバーの車があり、たくさんのバスが富士の山奥から方々に向けて散っていった。
道路脇にできた列に並びながらバスを見送っていると、周りの人たちがみんなペンライトを出して点け、地方へと帰っていく人たちに向かって、さよならを告げるように大きく振っていた。バスの中にいる人たちも、キラキラとペンライトの光を窓からこぼしてそれに応えながら、暗闇の道路へと吸い込まれるように去っていった。
わたしはそれが初体験だったのだけれども、心の底から、とても美しく、温かく尊い光だと思った。
美しいと思ったものを大切にしていくことの、何がいけないのだ。絶対に奪わせはしない。
4コメント
2023.09.16 10:56
2023.09.16 10:51
2023.09.13 21:14