窓を開けていると察知してやってくるお猫。
☆2025/05/18
さて、日曜。ぐずぐずしてる間に、もう4週目か!と焦り出す。今年は、チャリティの準備に取り掛かるのが例年より遅れている。結局、わりと周りの友人たちが楽しみにしてくれてることがわかったので、今年も昨年と同じくアフリカンセットを作ることにした。
一年かけて集めた生地から、これはと思うものを選ぶ。どれも捨て難いが、今年はインパクト重視にしようと思い、おとなしく上品な感じのものは来年以降へ持ち越しとした。
トートバッグになった時の柄の配置や距離感がわかるよう、その大きさにいちいち畳んでいく。例年通り20柄あるので、畳むだけで結構大変な作業だ。一回写真に撮ってみて、意見を聞きたく、ともちゃんに送ってみる。おそらくこれが気にいるだろうなという内心での予想は今年も合っていた。やっぱピンクが好きよ、ともちゃんは。あはは。ご協力に感謝。
もしかしたら今後、裁断までの間に思い直して入れ替えがあるかもしれないが、とりあえずなんとか選ぶことができた。明日からは、裁断を頑張ることにする。切り方を間違えたら何もかも終わっちゃうので、全作業工程の中で一番気を使う作業だ。よくよく考えて、主役となる面を決めてどの方向のどの向きに裁断するか、その都度判断しながら切っていく。
気合いだ!美しい柄のひとつひとつを眺めていると、一枚たりとも無駄にしてはいかんと気持ちが入る。売上から子どもたちのために寄付を捻出するのだから、どこかで困っている子どものためにも慎重かつ迅速に・・・。などと、くそ真面目に気構えていると失敗した時立ち直れないので、適当に息を抜きながら休み休みやろう。
☆2025/05/19
朝から、大きいスタンド型の方のアイロン台をセットし、アイロンがけしながらの大まかな裁断をはじめる。前面に同じような柄が入ってて上下差もそんなないような生地はいいんだが、そうでないものが多いので、いろいろ頭を使う。
どの面を主役に据えるかによって裁断位置が変わってくるので、どっちがいいかなあ・・とモチーフの数を数えたりする。もちろん個体差が出るのは仕方ないんだけど、メインとなるモチーフ・・・たとえば鳥の柄だったとして、鳥の数がめっちゃ少ないのと多いのと出たらあまりよくない。なるべく極端にならず、平等になるよう考えながら切る。
大体1メートル四方くらいの生地から、すごい頑張ってセット3つ分をとっている。全部の工程がうまくいって、ぎりぎり予算内に収められるのだった。なるべく失敗したくない!
お昼はとろろごはんとポテサラときゅうりの梅漬けだった。きゅうりと芋に偏っているが、致し方ない。ごちそうさまでした。3時までまた頑張ろう。
3時になったら、ちいポケの日付が変わって、江戸のちょんまげ付きちいかわがもらえるはずなのだ。たのしみ。早くちい衛門来ないかな(勝手にもう名前までつけている)。
ハッピーセットでもらったハチワレちゃんは、お薬の缶の番人となってもらった。朝の薬を飲んだかどうかよく忘れるので、飲んだあと日付をかえることにした。これで間違えない。
夕方である。結局、午後の作業はとりやめて、急だがジムに行くことにした。3キロだけ歩き、お風呂に入って整骨院へ。
まほろ田先生に、ハンバーグには何をかけますかと聞いたら、デミグラスソースだという。そんなちゃんとしたのではないけど、フライパンに残った汁などにウスターやらケチャップやらを入れてそれっぽいのを作ってかけますとのことであった。
息子氏が昨日、ガストの目玉焼きハンバーグにかかってるデミグラスソースを家でもかけたいというので、みんなご家庭で何をかけてるんだろうと思って聞いてみたわけです。なるほど。綿飴先生は和風ソースの方が好きだという。私もそうだ。女子はあっさり、男子はデミ派が多いんだろうか?
帰りに挽き肉を買い、夕飯はハンバーグにした。旦那さんは夜ボランティアがあるので早めに出したら、息子氏も今食べようかなと言う。結局二人に先に食べさせ、雨が降りそうなので車で送っていった。そして今から、ドラマの録画見ながらゆっくりおひとり様ごはんというわけ。うふん。
食べ終わったら、午後できなかった分の作業をしよう。
こんなさっぱりした感じのドラマなのに、なんでOP曲だけこんなクネクネしてるんだろ。と、月9を見ていつも思っている。ひとりで身悶えしてる人をうっかり覗いちゃったような怖さがある。
なんだろう・・・続編・続々編と時が過ぎて、みんないろんな形でいい感じに年を重ねてて、そこがいいよね〜という話なのではなかったか。その中であの歌の・・うまく言えないが、自然の摂理である経年変化を一切受け入れない感じの芸風が・・どうも違和感あるんだよなあ。最初からずっとそこだけ違和感ある。続々編になるともう慣れてもいい頃なのに、全然慣れない。
☆2025/05/20
朝からあれこれを家事をして、お昼に旦那さんと外出。どこへかって?それは、あの恐ろしい鬼門・・二子玉川へですよ。ユニクロのロンハーマンTを取りに行ったのであった。
鼎泰豊でお昼を食べた。サンラータンメンはめっちゃ胡椒が効いてておいしかった。旦那さんも息子氏も胡椒が好きじゃないから、普段家ではあまり胡椒を使わない。たまに大人だけで外食に出ると、好きなものを食べられていい。
タマタカはたのしかった。特に他に買い物はしなかったのだが、試着したワンピースがなかなかよかったので、後でポチッとするかもしれん。数日前に楽天ポイントをもらったしな。これだからつい買い物は楽天になってしまう。完全に楽天経済圏の中にいる。
玉川高島屋はおしゃれマダムが多かった。みんなふつうに自信を持って、好きな服を着こなしてる感じがした。多少腹回りが太くても隠さずワイドパンツにノースリーブをたくし込んでる人、大胆な柄のプリントワンピースをサラッと着てる人、いろいろいた。
百貨店としてそんなにものすごく広いというわけではないが、それは本館と南館に分かれてるせいかもしれない。レストランフロアの吹き抜けが爽やかで美しく、広めにとった空間にソファが並んでいたりする。みんなそれぞれに休んで寛いでいるが、変な人や汚い人やくたびれた感じの人はいない。そこが横浜と異なる。
スタバはベビーカーママの溜まり場と化していた。いつだってそうだが、それぞれにかっこつけた感じのママたちがうじゃうじゃいる。そして、唐突に気づいた。きっとこの人たちがメガ進化して、数十年後、あのおしゃれマダムになるのだ!!
ベビーカーから始めて、20〜30年ほどここに生息せねばそうはならないと思うので、もはや私が車で週に2〜3回通ったとしても、たとえ今からここに移住したとしても、おしゃれマダムにはなれないのだ。長年の生息地がだいじだ。
地道にカートを押してスタバに通い、時には近くに住むおばあ様(現時点ではnot同居)に孫の顔を見せがてら、お昼をごちそうになったりせねばならない(そういった組み合わせの人々も2〜3組見た)。進化過程のどこかで、一度は親としてネイビーのツーピースに身を包む時代もあるのかもしれない。
そしてどこかの時点でしがらみから自由になり、好きな服着たらいいじゃん!と悟りの境地に達するのかもしれない。そういった世田谷的な要素の積み重ねが、きっとあるのだ・・などと妄想した。
ぶじ帰宅し、その話をLINEでちろちゃんにしたら、そのスタバからメガシンカの過程でマレーシアに母子で教育移住の人たちもいるかもしれないという話だった。マレーシア経由するパターンもあるのか!それはまた、微妙に違う最終形態になってそうな気配もあるよな。現地の要素がちょっと入ってそうだ。
夕方、ともちゃんとコストコへ。タマタカの地下でみつけた岡埜栄泉の豆大福を食べながら行った。なんでこんなうまいんだろうね・・・あんこもうまけりゃおもちも最高だね・・などとため息をつく。ふたりとも痩せたい痩せたいと言っているが、おいしいものはやめられないのだった。
お買い物のブログに最近は似合うものが少ないと書いていたが、決してそんなことはないと思う。だが、言いたいことはわからんでもない。私なんて、去年似合うと思って買ったはずのワンピースを今日は着ていたのだが、もはやもう似合わなくなってる気がする。まあ去年一年似合うと思って着てたんだからいいんだけど。
お米は買ったことがない♫(中森明菜)と歌った人は、ここ2〜3日でどれくらいいるでしょうか。私は5回は歌った。昼間若い女性記者に「ご自身の進退については」と尋ねられて「は?」と小馬鹿にしたような声を出していた農水相、さっきあっさり更迭されるとの報が入ってきたぞ。
上級国民だから息を吐くように他者にマウント取る習慣が身についているものなのかもしれんが、有権者にマウントとってどうすんの。米は身銭を切って買え。買ってないならせめて黙っててくれ。あと釈明に奥さんを使ってんじゃねえぞクソが。私は米を軽んじる人間には毒を吐くぞ、農村の出身だからな。米どころか奥さんも国民もみんな見下してるからそんな言葉がポロッと出ちゃうんじゃないの。
☆2025/05/21
昨日は全然作業を進めずだったので、今日は頑張った。午前も午後もやってだいぶ裁断が進んだので、よかった。明日は、持ち手部分を切ろうと思う。
とちゅう、休憩時間にヨコヒナ表紙のananを読んだりもした。詳細な内容についてはグッと我慢してあまり書かないが、すったもんだが色々あったのをなんとか堪え、こうやって二人で表紙を飾ってくれることに感謝である。胸打たれる内容であった。
25周年のことを聞かれて、5年先のことはなんとも言えない、だって15周年から20周年までの5年がどんだけ大変だったか・・みたいに答えてて(だいぶ意訳)、まじでこの大変な5年間を乗り切ってくれてありがとうと思ったのであった。いつもお互いの幸せをただただ本気で祈りあってるグループほんますてき。
いつかグランドピアノとアコースティックギターで共演してくれますように。
後ろの方のページに載ってたtimeleszの猪俣くんが、もはや100年前からメジャーアイドルやってましたけど的な雰囲気を醸し出していて、すげえなと思った。逸材だったんだな彼。
林真理子の連載もついでに読み、この人歳の割に若いし昔よりだいぶきれいだよなあ・・と、ともちゃんと話した。プラダやセリーヌで日常着買ってるような人が美容医療に手だしてないわけないから(偏見)、きっと相当課金はしているのだろうが。
ちゃんと雑誌を読むと、かなりの気分転換に、なる。
☆2025/05/22
・・・ということに気づき(前日からの続き)、楽天マガジンでクウネルの人生を豊かにする「言葉の力」特集号を読んでみた。
迷った時に役に立ちそうな金言がたくさん載っているし、なんかいいなと思える感じのふわっとしたいい言葉も、短いフレーズですばり真実をついたようなものもある。
あまりにもいい言葉ばかりで、最後の方にはおなかいっぱいになってしまった。いろんな人が発した言葉、その毎日にはきっと立派でいいことばかりじゃなくて、妙なことや恥ずかしいことやくだらないこと、もしかしたら汚いことや非道なこともあったはずで、その混沌の中から絞り出したたった一つのキラリと光る、純度の高い良い言葉が、きっとこれなのだ。
いろんな人のひねり出したそれらが、ずらりと並べられている。おなかいっぱいになってくるじゃん、そんなことを考え始めるとさ。
でも逆にそういう考えに至ると、ちょっと楽にもなる。立派すぎる言葉ばかりが錚々たるかんじで並んでいると、自分がクズみたいに思えてくるもんな。
さ、裁断に戻ろう。手を動かす時間だ。
さて夕方。その後、集中して裁断を行い、持ち手部分を切って表裏を間違えないように揃え、真ん中で折るという作業に勤しんだのでした。せっせせっせと切っては折った。
アフリカンプリントは表裏が本当にわかりにくいんで、帯状に細長く切ると特に、相当気をつけないと間違う。しかし、そこまでわかりにくいってことはもはや、間違って仕上げても誰も気づかないのではないか・・?という気もするが。たぶん間違ってない、大丈夫。
整骨院に行き、まほろ田先生と嵐のドームコンサートの話になった。ニュースで見て、すごい動員数だなと度肝を抜かれたらしい。でも、行きたい人全員が参加できるようにしようとするなら、それでも足りないくらいではないか。ファンからすれば辛いだろうけど見納めなのだから、なるべくたくさんの人が足を運べたらいいと思う。
帰りにとあるカフェに寄ったら、奥から接客に出てきた女の子が泣いてたんで、びっくりしてちょっとオロオロしてしまった。でも頑張って注文を取って、アイスコーヒーとお菓子を出してくれたのだが。
それを席で食べていたらば、テイクアウトのために私の後ろに並んでいた犬連れの女性が(たぶん常連なのだろう)、なんとすてきな花束を持って戻ってきて、女の子に「何があったか知らないけど元気出しなよ」とサッと手渡して、「じゃ!」とまた犬を連れて去っていった。クールだがあたたかく、たいへん素敵な行為であった。
なんかめっちゃいいものを見た気がしたので、外に出てよかった。やっぱり、たまにはカフェに寄ってお茶したりすべきだ。
夜。醤油焼きそばが食べたくなり、王将に行った。息子氏が頼んだセットのラーメンに、予想外に大量のもやしがのっていて、しかもけっこう独特の青臭さが残ったシロモノだったので、息子氏は顔を顰めて全部のもやしを皿に取り出していた。そして、そのもやしに餃子のタレをかけて私が食べるはめになった。とほほ。まあいいんだけど。
ところで、久々にコゼットジョリのネイルを塗ったら、むちゃくちゃ持ちがいいので驚愕している。爪で布をしごくような作業をずっとやっていても全然取れてこない。すごい。まあ、最近よく塗ってたGREENのが剥げやすすぎるのかもしれないが・・発色は素晴らしいんだけどね。それぞれのいいところがある。
しばらくはハードな作業が続きそうだからネイルは塗ったそばから塗り直すはめになりそう、だから何にも塗らないでおこう、と思っていたのだが。これなら塗ってても大丈夫だな。多少なにか塗ったほうが保護になる気もするし。オフして塗り直すときも、コゼットジョリにしよう。
☆2025/05/23
午前中にちょっと気がめいることがあり、今日は心を無にして夜まで作業に集中しようと決め、そこからはひたすら帯状に切った持ち手部分にミシンがけをする。夕方くらいから、今度はそれらを一生懸命表に返した。ループターンに次ぐループターン。
夕方、山芋と豚肉の塊を大きめに切って、それぞれに塩を揉み込む。夕飯は、それを炒めた。強火で山芋に焦げ目をつけるとおいしい。
日産の業績悪化や工場閉鎖が話題に上っている。横浜にとっては大打撃なんだろうなあ。
横浜にいると、国産車では日産に乗ってる人がやっぱり多い気がする。気のせいかもしれないが。みなさん、いろんな地方からここを見てくださってるんでしょうが、やっぱり瀬戸内・中国地方はマツダ、中部地方はトヨタとか、その土地によって地元企業の車がたくさん走ってるんでしょうか。きっとそうだと思う。
大阪の田舎の方では特にどこかのメーカーに偏ってる印象はなくて、強いて言えば自分が子どもの頃は、ダイハツの軽がよく走ってた気がする。あ、大阪だな、ダイハツ。スズキより全然多かったと思う。軽トラに関してはスズキも結構見かけるが、ダイハツのハイゼットも同じくらいいる印象だ。
自分が大阪に住んでた頃、外国車はほとんど見なかった。たしか社会人になって帰省した時だったと思うが、近所にフォルクスワーゲンのゴルフを買ったおじさんがいて、それが村で見かけた初めての外国車だった。おっちゃんワーゲン買うたん!と聞いたら、いつか乗ってみたかったとのことだった。ずっと夢だったらしい。
話がだいぶ逸れたが、日産の話だ。昔、日産の車が走ってるのを、近所であまり見なかった気がする。トヨタやホンダは見かけたが。農村地方では、そんなにこだわったような、かっこいい見た目の車を選んで乗っている人はいなかった。
そんな中で唯一、すごく印象に残っているのは、同じ村で育った幼馴染のみいちゃんのお父さんが乗っているスカイラインだった。子ども心に、みいちゃんのパパはなんか違うかっこいい車に乗ってるなあと思っていた。
何度か乗せてもらったことがあったが、ちゃんと座席にカバーが被せてあって、いわゆる車にポピー的な芳香剤の匂いもした。自分ちの車はそういう感じじゃなかったから、よそゆきの感じがするなあと感じ、お行儀良くせねばと思ったのを覚えている。
どこが特にかっこいいかと言うと、なんと言っても後ろのランプだった。ドーナツみたいに丸い形だったのだ。他と違って断然すてきだと思うポイントだった。途中幾度か買い替えていたと思うが、全部テールランプはその形だったと思う。
生まれて初めてかっこいいと思った車は、日産の車だったことを時々思い出す。大学生くらいだった私に、スカイラインのかっこよさを語っていたみいちゃんパパのことも。数年前に鬼籍に入られたと聞いた。早い、早すぎるよ。
本当にまれにだが、首都高速とかで赤く光るドーナツの光をみかけると、思い出す。本当に、あんなにスカイラインを愛するおじさんがいたんだから、日産には頑張ってほしい。みいちゃんのパパが生きてたら、今の状況を見て泣くぞ。本当に。
みいちゃんは、地元唯一の友達で、親友とかそういう感じではなし、つるむ子は別だったが、好ましく思いずっと仲良くしていた子だった。おとなしくて塗り絵がうまくて、大人になってからはおしゃれな子だった。確か以前、シュウウエムラが昔お台場でやっていたラボでリップをオーダーした思い出話をしたことがあったと思うが・・・ああ、あった。この時の友人がみいちゃんである。
知り合ったのは物心つく前で、2歳とか3歳のとかだと思うが、初めてできた女の子のお友達だった。ほかにも村には同学年の女の子が数人いたし、私はその中でだいぶ浮いていたのだが、彼女はちゃんとみんなと仲良くできるタイプの子で、他の子たちが女子特有の意地悪な感じを出してきても、みいちゃんだけは一度も私に意地悪をしなかった。ピアノの発表会で連弾したこともあった。だからって、浮いている私と積極的に仲良くしてくれる感じでもなかったのだが。
彼女が意地悪しない子だったのは、本来の性格もあるかもしれないが、親に大事にされていたからかもしれない。3人兄弟の真ん中に女の子一人で、とくにおじさんはとても彼女を可愛がっていた。いつも太ボーダーのポロシャツにパーマヘアにティアドロップ型サングラスをかけていたみいちゃんのパパは、ちょっと怖そうな見た目だったけど、優しい人だった。
いわゆる女の子が好きそうなおもちゃ・・魔法少女のステッキとか、変身コンパクトとか、そういうのが家にたくさんあって、みいちゃんは買ってもらうたびに決め台詞などと共に振りつきで披露してくれた。親になった今ならわかるが、相当可愛がられていた。
おじさんは電力施設の保守をする仕事をしていて、夜間に仕事がある日もあったから、家に遊びに行くと「静かに遊んでな、パパが寝てるから」とお母さんにお願いされたものだ。それでも休みの日には、よく件のドーナツランプの車にみいちゃんを乗せて、おでかけしていた。彼女の夢は小さい頃はデザイナー、少し大きくなってからは玉の輿で、玉の輿が何かよく知らなかった私はわざわざ調べた覚えがある。
そんなふうに、家庭環境も好きなものも全く違うみいちゃんだった。つかずはなれず、幼稚園から中学まですごしていた。ちゃんと仲良くなったのは、高校でそれぞれの進路に皆散ってからかもしれない。上京してからも、長い休みに帰省したら一緒に大阪まで遊びに行って買い物したりしていた。成人式も一緒に出た。振袖を着て、白のふわふわを襟に巻いて。
そして短大を卒業して就職したあと、みいちゃんは東京にやってきた。うちに泊まって、ディズニーシーに行ったり、シュウウエムラのリップを作ったりした。
流れでみいちゃんの話をしてしまった。地元にたった一人しかいない、大切な幼馴染だった。この先の話は、あまり明るくないのでかいつまんですると、私が社会人になってすぐの頃、みいちゃんは病気になってしまった。そして私は結婚し、里帰り中に最初の子を死産した。
その後息子氏が生まれたのだが、もうあまり連絡するな、年賀状も出すなと自分の親に言われて、疎遠になってしまった。もっと強く逆らって自分の思うようにすればよかったと思うが、お互いのいろんな状況が重なり、やむを得ずそうなってしまったとしか言えない。
これは本当に、自分の来し方の中でけっこう、大きな後悔のひとつなのだった。折に触れて思い出すが、ここには書かなかった。若い頃キラキラが好きな幼馴染がいたというその思い出を、いまも胸の内で大切にしている。
リップオーダーの思い出を書いたのを読み返して思ったのだが、病気になる前、彼女はこういったことが本当に好きだった。ノンノもモアも隅々まで読んでいたから、あのまま元気でいたならきっと、私よりずっとうまく雑誌ブロガーをやっていただろう。うまく言えないが、なんとなく後ろめたい。この後ろめたさが、疎遠にしてしまった理由の一つなのかもしれない。
寝る前に、ビリー・ジョエルが脳の疾患(たぶん)で予定のツアーを全部キャンセルするとの報がとびこんできた。大丈夫なのかなあ。良くなってほしい。元気でいてほしい。
☆2025/05/24
ともちゃんと鎌倉へ。くらしと植物をテーマにしたクラフトイベントに旅草さんが出展していたので、なおちゃんの顔を見に行った。心の不安に効くというハーブティーを買った。なにかが予定通りにいかなかったような時に飲もう・・。焦りが抑えられるかもしれん。
場所は、江ノ電の踏切のそばにあるすてきな古民家みたいなところで、何とも言えない風情のある、いい天井をしていた。なおちゃんはそこでいろんな人の話を聞いて、ハーブを調合しているっぽかった。魔女のキキのお母さんみたいなことをやっている(原作の)が、お衣装は黒じゃなく、夏らしく爽やかですてきだった。令和の魔女は涼やかなリネンワンピースに身を包んで技をつかうらしい。
緑が濃い良いお庭で、植物のいい匂いがしたが、まだそんなに暑くないからか虫とかはいなくて最高だった。鎌倉のいいところを味わえたので、行ってよかった。
来た時渡った踏切をまた渡り、大通りに続く小道をてくてくと歩く。車は通れない細い道沿いに、個性的な住宅が色々と立ち並んでいて、静かにゆっくりと時間が流れていた。まち〜の〜、はず〜れの〜、せのびしたろ〜じを〜〜♫と、はっぴいえんどを歌った。
吉野さんは鎌倉から都内のテレビ局まで通えるなんてすごい体力だよな、と話したのだが、そもそも売れっ子ドラマプロデューサーになるような人は、元々持ってる体力がきっと違うのだろう。13年前に(違うかも)彼女が鎌倉に一軒家を買ってからどれだけ地価が上がっただろう・・タイミングよく家を買ったものだ。
ともちゃんいわく、鎌倉の実家から通ってくる若い女の子と働いているらしいが、あまりにも良すぎて絶対鎌倉を離れたくないらしい。だから、遅刻しそうになりながらも彼女は必死に通勤しているそうだ。そりゃあ、こんないいところに実家があったら絶対出たくない。
そんなことを言いながら、小道を抜けて若宮大路に出たところに、C&Sのリトルショップがある。入ってみたら、もともと自由が丘にいらした店員さんがいて、すごいお久しぶりだったのだが、ちゃんと我々のことを覚えてくれていた。ずいぶん前に一回やめて、8年ぶりにこっちに復帰したらしい。本当にめちゃめちゃお久しぶりだったのだ。
まあ、ともちゃんのことはあの時期にお店にいた人は誰もが覚えているだろうが(姉妹にすてきな服を作って冊子に載っていたからな)私のこともちゃんと覚えていてくれたので、とっても嬉しかった。お姉ちゃんはもうナースに、妹はナースの卵となり学校へ・・うちの息子氏ももう高校生に・・などという話をしていた。
店員さんは目をキラキラさせて、あのお子さんたちが!もう親の手を離れて・・!などとちょっと感嘆しているふうだったが・・・(息子氏はまだ親の手を全く離れる気配がない・・)と内心うなだれつつ、再会を喜んだのだった。時々しかいないらしいが、また会いに行きたいな、ともちゃん。
カラーリネンのあまりの価格上昇に驚愕したともちゃん、もう気軽にテーブルクロス用に買ったりできない値段じゃん・・・とぶつぶつ言っていた。そう、上がったんだよここ数年でな。
それから、コゼットジョリに行って、今日発売のネイルを試し塗りさせてもらい、ふたりともなえばのそら25を買った。ともちゃんは、それを塗ってヨコのロックコンサートを見に行くつもりらしい。もう準備しちゃってるので、神様どうかチケットをともちゃんに!!
ところで、藤井風がMAJ2025のインタビューの〆に「セクシーサンキュー」って言ってるのを見たのだが、それにインタビュアーの中島健人が「Wow! You're welcome sexy.」と完璧な発音で答えていたのがもっとすごかった。
度肝を抜かれるわね。ちゃんとセクシーサンキューを知ってて投げる風くんにも、それに最高の投げ返しをするケンティーも。たいへんハイレベルな、なんというか、神々のキャッチボールを見た感じだった(笑)
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